ブログにおける新製品購入者の行動分析

清水誠一さん(2006入学)の研究テーマ

投稿数

参照数

被参照数

製品を購入した消費者の行動や発言が、そうでない人よりも他者に影響を与え ることは多くの研究で検証されている。本研究では、発売前のブログ空間には すでに購買意欲の高い潜在購買者が存在すると仮定し、その行動分析を行った。

2007年6月にPHS通信会社が発売した新機種の販売戦略を分析し、そこで使われ た新製品の名称がブロガー集団の中で広がっていく様子を分析した。具体的に は、幾つかの検索技術を利用しブログのリンク情報、投稿内容を収集し、伝播 の様子を分析した。収集したデータに対して、まず、ブログの内容に立ち入ら ない機械的な分析を行った。1つは、投稿数による分析、もう1つは参照構造 の分析である。次に、ブログの内容を人手で分析した。この場合には、wekaの 決定木を使い分析を行った。

以上から、参照数、被参照数、投稿数が潜在購買者の判別に有効であることを 検証した。さらに、購買行動に関係する変数をブログ内容分析で抽出し、合計 16個の属性についてweka.classifiers.trees.J48を使い、10-fold cross-validationで有効性を検証した。その結果、参照数、被参照数、投稿数 以外に、アドエスを購入するためのアフィリエイトがあるかどうか、ブログロー ルにアドエス・ブロガーのリンクがあるか、カテゴリーに製品グループ名があ るかどうか、トラックバック履歴が表示しているかどうか、合計7つの条件を 考慮することで、70%の判別規則を考案できた。

さらに、潜在購買者は、彼らが参照するブロガー、または参照されるブロガー の購買行動に影響を与える可能性があることから、潜在購買者の中にインフル エンサーが存在するという仮説を導いた。